ABOUT

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本当に良いものを作るといったことにこだわった職人が作ったものを販売しており、一つの制作にも時間をかけてお客様に良いものを届けるために商品の開発・販売を行っています

【近年の傾向について。物が足りない問題解決の時代から、物が溢れる問題探究の時代へ】

私たちが生まれた平成から、年号も変わり令和に突入した2020年代。 量産型の普遍的なデザインが溢れて個性が飽和するこの国では、貧困層は価格の話を、富裕層は価値の話をするようになりました。 ブランドの価格に価値を見出す人。価格だけを見て物を買う人。「流行っているから」という理由で物を買う人。思考停止した状態で物の選択をする大人が大多数を占めている昨今な気がします。 そんな普遍的で飽和した物が溢れるこの時代に、レザーアイテムを通して私たちが貢献できる事は何か?どんな価値を作れるのか?なにか面白い事はできないか?本物のブランドとは一体なにか?常に問題提起して、探究する心を大切にしています。

【皮革素材の魅力とは?】

ひとくちに「皮革」といっても、その種類はとても様々です。動物の種類、年齢、部位や原産地の生育環境に加えて、それを鞣し加工する業者「タンナー」の個性、国民性、鞣しに使用する薬剤、工程、加工方法などにより更に幅広く素材展開が為されています。 そんなとても種類の多い皮革素材の中から、私たちが選ぶ素材とは。世間一般で「タンニン鞣し」と呼ばれる天然の薬液のみで鞣し加工されたそれは、堅牢さを兼ね備えながらもとてもしなやか。使う人と共に"経年変化=成長"していく、使う人のライフスタイルに長く寄り添える素材であると確信しています。 手触り、風合い、質感、艶感、固さ、色合いなど好みは人それぞれ。 使いたいデザインに、使いたい素材を掛け合わせる。更にそれを長く使い込む事で、唯一無二の愛着を引き出せるのが皮革素材の大きな魅力のひとつであると考えています。

【ものづくりの追求、全てはクライアントの個性に】

結論からお伝えすると、suiu leather designは既出のレザーブランドのように工場で大量生産などはしておりません。その多くのアイテムは一点物で、素材の選定、革の裁断、縫製など全ての細かい工程のひとつひとつを完全手作業で行っています。 面白みのある、クライアントに寄り添った唯一無二のレザーデザインが手渡せたら、それはお互いにとってとても価値のある喜びに変わるのではないか?と私たち考えています。 目的は「財布を売る」というよりも「その人の個性の一部分になること」。 時間をかける事で「時間と共に愛着が湧く」そんなレザーデザインを常に楽しみながら追求しています。 何より、幾ばくかの工程を経て製作されたデザインが、使う人の生活に少しずつ馴染んで充実していく様を見ているのが好きなのかもしれません。 現段階では、定番として起用する皮革素材を特に決めてはいません。それは、まだまだ私たちが知らない魅力ある素材にこれから出会える可能性も視野に入れて活動しているからであり、国内外を問わず上質な素材があれば逐一取り入れて試行錯誤しています。 タンナーさんの想いや、素材を取扱う卸屋さんからも色々な話を聞いて、実際に手に取って触ってみた直感やアイデアを膨らませながら素材を選択しています。 今後も刃を研ぎ澄ますかの如く常に素材の追求をしていこうと考えております。 suiu leather design  企画開発 安達